とても久々の更新でした。 以前からこのお話だけはラストを想定せずに、 いわば恋心の衝動のみで書き始めたもので(笑 完結する見込みがないと言っておりましたけれども、 九章で一瞬見境を失った利吉さんのエピソードのあとに 夏祭りのエピソードがある というところで お話全体の想定も止まっている状態でした。 なので、頭の中にある案を全部書いて出せたとしても、 あと二話くらいで出し切るという程度です。 書けたらいいな……と、言うだけなら;
忍の初恋は利吉さんでした。 それだけで、なにとはなしに このお話への愛着もわこうというものです……
立別れいなばの山の峰に生ふる まつとしきかば今かへりこむ 私は因幡の国へと往くる身であるが、 稲羽山の峰に生えている松の名のように 私を待っているとあなたが仰るというのなら、 すぐにも帰って参りましょう。(中納言行平)
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