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やっとの帰還でした。

なんと申しますか・この話から
いろいろなものを解禁することにしました。
また、構想はあったのに書かずに終わった話の要素を
すごく不親切にチラ見せしたりもしております。
多いので、それらの詳細は続きにたたみます。

……自分の書くものは小説の域に達してないなと
思わされました自分で。
あーあー





解禁の詳細
出てきた順番に。

 * * *

■「宵のみぞ知る」ヒロインにセリフ
 この話まではかぎ括弧で括ったセリフは
 書かないことにしてました、
 彼女はこの話のヒロインではないので。
 でも最後にまあいいかということにしました。
 苦手な方には申しわけございません。
 このふたりのヒロインには同年の女友達がいないので、
 仲良くしてあげたくなったわけなのですセルフで。

■田村三木ヱ門の登場について
 彼が卒業後に佐武村に就職しているという、
 最近あちこちでお見かけする想像に、
 私もそうだったらいいなと夢を見ました。
 また、この話ばっかりで恐縮ですが、
 「宵のみぞ知る」の番外で亡くなるくのたまと
 恋仲だった四年生忍たま、が三木ヱ門という説があります。
 ひどい役どころですし断言するものではありませんが、
 その説を採用して彼の登場シーンをつくりました。
 書かなかった類話に性別も学年も委員会も無差別の
 格闘大会の話があり、宵ヒロインと三木ヱ門が対戦しました。
 このときヒロインは、髪を結ってチリチリ音のする簪を挿し、
 亡くなったくのたまの仕草を演じてみせるという
 卑怯極まりない戦法で三木ヱ門と剣で戦って負ける、
 という結果を用意していました。
 それでこのふたりの仲はなんとなく剣呑です。
 ほか、三木ヱ門だけが文次郎の態度を言い当てたという、
 なにとはなしの信頼関係を書いてみて
 ひとりでにこにこしておりました。

■団蔵の「誰か」の話
 成長団蔵のおはなしを考えていたことがありました。
 村に結婚の約束をした女の子(ヒロイン)がいる、という。
 それは彼の知らないところで大昔に結ばれた約束なので
 団蔵は反発したがり、ヒロインの自意識の低さに怒って
 もっと自分の意志をはっきりさせろと難題を押し付けた結果、
 ヒロインが「団蔵のことが好き」という自意識を
 はっきりさせちゃってアワワ というおはなしでした。
 結末までは考えていませんでしたが、
 ここで書いてみた感じだとうまくいっている様子です。
 きり丸はときどき団蔵のとこにアルバイトに行っていて、
 事情を知っていました。

■しんべヱとおにぎりとおシゲちゃん
 おにぎりの描写っていうのを、
 「夢醒めやらぬ」の五話でやっていましたので、
 そこを意識しつつ書きました。
 おシゲちゃんの成長版ってあまり見ないなと思って
 楽しくなって書きましたが、彼女は何年生なのでしょうか。

■土井先生は練り物が苦手
 定番ねたを書いておいてみたかったのでした。

■「運命というものを信じていらっしゃる?」
■「重力でもかかってるんじゃないのか、お前の声には」
 推定四名様にしかわからないちょっとした暗号。
 「運命を信じるか」という同じ問いを向けて、
 さまざまなキャラクタが違う答えを出すということに、
 楽しみを見出していたりします。
 「あなたは運命というものを信じていらっしゃいますか。」
 私は割と信じるタチです。

 * * *

こんなところでしょうか。
本編だけ読んでいても答え合わせのないねたが多いので
ちょっと不親切ですが;
こういう裏事情でした。
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