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とってもお久しぶりの更新ですが、
中身は相変わらずで危険地帯ぎりぎりのところを
突っ走っている気がします。
大変個人的な作文を作品と称して
アップロードしています。
御容赦いただけることを祈りつつ……
一回殴っていただいたほうがいいような気もしつつ。

さて、このお話は
「夢文芸道場」という企画向けに考えたものです。
作品の評価会をしましょうという企画でしたが、
日程が地震と前後したので延期となりました。
ものだけでも完成させて公開しようかな、
としたものなのですが、
評価をされるものと思いながら書いたものなので
個人的に評価システムをくっつけてみました。
『月に帰る』本編のあとに評価システムの
投票を設置しています。
お気軽にご参加ください。

弁明すべき点に関しては
『月に帰る』本編の前に長々と設置した前置きページに
言い訳として掲載しましたので、
つづきからはおまけのファイルと裏話と余談です。
お相手の名前を寸前まで伏せてあるので、
なるべく目につきにくいようにこのあたりでも
気を配ってみたり、します。
ご興味のおありの方は続きをどうぞ。




■まずはおまけ
 『月に帰る』 捨てちゃうファイル

 書いてはみたけど余計だったかな、と思う文や段落を
 ごっそり切り取って別ファイルにとっておいて、
 あとでまた再利用できそうだったらそうしましょう、
 という「捨てファイル」というのをいつも作るのですが、
 今回は評価してください企画なので
 そのあたりも包み隠さないで放出してみようと、
 結構恥ずかしいところもあるのですが、
 ウェブ用ファイルに起こしてみました。
 眺めて笑ってみて下さい。
 再利用のあとも見つかるかもしれません。



■そして裏話
 『火星年代記』というSF小説がありまして。
 レイ・ブラッドベリの代表作です。
 おおざっぱにあらすじを申し上げますと……

 核利用などで荒廃してきた地球に
 人間は住みにくくなってしまったので、
 宇宙開発は次第に火星への移住を目的に据えて
 行われるようになります。
 何度か火星の探検隊は滅びてしまうのですが、
 とうとう地球人は火星への移住に成功します。
 それでも、すべての地球人が移住できるわけではなく、
 地球にもたくさんの人が残って暮らしているわけです。
 作中の年号の何年だったかはちょっと覚えていませんが、
 二千何年とかだったと思います。
 今現在我々の生きる頃にとても近い年。
 地球では核戦争が起きて、人間も絶滅の危機に瀕します。
 核戦争が起きた、ということを火星に移り住んだ
 元地球人たち(えがかれているのはアメリカ人です)
 は知って、大慌てでかばん屋さんへ行ってかばんを買い、
 我先にと宇宙船に乗り込み、地球に帰還する……
 そういう章があるのです。

 この章を読んだときに特に、
 アメリカ人の考え方なのかしら、と違和感というか、
 理解しがたい感を覚えたのです。
 核戦争なんか始まってしまった地球に、
 私は帰ろうなんてきっと思わないと思って。
 我先にって、死ぬかもしれない場所になんて行けません。
 それくらいだったら私はそのまま火星人でいるだろうと、
 そう思ったのです。
 なんでだろう、お国柄かなと、思ったのです。
 日本もなんらか、守るためでも得るためでも、
 なんらか目的を持って戦う国であったならば、
 私にもこの感覚がわかるかなと。

 ずっと何年も抱いていた疑問でした。
 海外文学には多少なりとこういう不思議があるものです。
 アガサ・クリスティを読んでいると、
 英国の方はこうなのかしらと思う部分がたくさんあります。

 それがこのあいだの地震で、
 ふと、わかった気持ちになったのでした。
 危なくても死ぬかもしれなくても私はそこに行きたい、
 帰りたいと、きっと思うだろうと。
 私の在住地は被災地とはとても呼べない
 平穏な暮らしが保たれている場所で、
 どれほど思いやり親身でいるつもりでも、
 真実当事者の方々を理解することはできていないでしょう。
 だから私がこうして感じたこと考えたことは、
 やはりどこか虚構めいてもいるのかもしれません。

 それでも、共にありたい、寄り添っていたいと、
 そう思ったこと、それがわかったことは、
 私の内側における静かな革命のようなできごとでした。

 こうしたくだりは作品に盛り込むつもりで
 結局捨てファイル行きになってしまっていますが、
 書きながらそんな思いも去来していました。という話です。



■更に余談
 雑渡さん。
 が、書きながらも難しくてよくわからなくて。
 大変独自な解釈になってしまっていると思います。
 あんまりよそ様の作品を参考にしたり
 ということがないもので、
 どうにか自力で考え考え、こねくりこねくり。
 結果1000行以上もの作文が書き上がったとき、
 すっかり雑渡さんに恋しかけている自分がいましたorz
 なんだかいつものパターンですが;
 ものすごく珍しかったのは、
 女子高生ヒロインを気に入ってしまったことでした。
 あんまり親しくならないタイプだなあ、
 と思いながら書いてみたら、
 恋する姿が可愛く思えるようになり。
 そういうわけで、「月に帰る」のがとても惜しまれて。
 頭の中では「月に帰らなかった」話だとか、
 「一緒に月に来ちゃった」話だとかが、
 ぐるぐる渦巻いています。

 ……「一緒に月に来ちゃった」版が、
 雑渡さんの職業が戦場カメラマン、という設定で。
 これは実は絵サイトさんでやってらっしゃるのを
 お見かけしてだだはまったというもので、
 発想自体が自分のものではないのです。
 ただ例によって忍法ブックマーク忘れが発動、
 以来再会を果たせておりません。
 そこから派生した自分の妄想は
 すみからすみまで少女まんがのような展開ながら、
 ヒロインが可愛い恋物語でやっぱり気に入ってしまうという、
 どうなんだろう、悪循環かしらとorz
 いつかどこかでやりたいなと思って、
 時間ができたら絵板を餌食にしようと思います。

 ヒロインのキャラクタが立って気に入った、
 というこれまでのパターンとはまた少し違うかんじ。
 もしも一緒にお楽しみいただけるようであれば、
 嬉しいかなと。
 思います。



長らくありがとうございました!
 
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のねむ
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