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実経験が下敷きになったおはなしでした。
昔、ジャズダンスをやっておりまして。
舞台のリハーサルか何かを見ていた父がぼそりと、
「うまい人は手を抜いててもうまいんだよね」と申しました。
言われて、当時私は深いことを考えずに
ああそうだよねぇとか答えた気がするのですが。

専門家の目を誤魔化し通す、というのも困難ですが、
専門知識など持ち合わせない普通の人の目を
誤魔化し通すというのも別の観点でとても困難なものです。
誤魔化すという言葉があまりよろしくないのですが;
お客さんのおおよそは専門家ではないはずですから、
踊る人、書く人、描く人、としての私は
専門家よりかは漠然と大勢のいろいろなお客さん、
のためを思って頑張るべきところ、です。

ところで
よく言われるのが行動的な表現について、
つまり自分から動いて見せよう、という行為についての、
たとえば腕や技術の高さ、
そうした力についてだと思うのですが、
その行動的な表現を受け取る力というものが
絶対にあると思うのです。
受動的であるがゆえ、
あまり目立たない力かもしれないと思うのですが、
発信されたものを受け取って解釈する、というお力に
ぺぺろんがどれほど助けられておりますことか!

ぺぺろんの作品をよきものと思ってくださる方が
もしもいらしたとしたら、
それはその方が読んでくださったこと、
受け取ってくださったこと、
それら事実とそのお力によるものに他なりません。
ありがとうございます。
今回の更新も、お楽しみいただけていればよいのですが。
 
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のねむ
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女性
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