今回は200行で終わらすぞと思って打ち始めて
約250行で終わったので、私も勝利。 改行込み250だから、詰めたら130行くらい。 それくらいでは何も書けない。 できる人が書けばどんなに短くても感じる作品になるのに。 彼らは弱つんでれカップルだということが判明した……ような まだ6日ですが明日のつもりで更新日7日にしました。 別に毎日更新のつもりじゃなかったけど、 書けることは書けるから…… 「照れ」では食満くんの実家が出てきます。 捏造ダメな方には申しわけもございません。
六年生の遊びは、下級生に言わせれば
遊びのレベルで済まないほど過激だということである。 そして彼らは、その過激さゆえに多少の怪我を負うことも、 特になんとも思わない。 医務室へ現れ、当たり前にさぁ手当てせよとずいと 患部を突き出した友人の委員長組五人に、 保健委員長の善法寺伊作はせめてもとばかり、 ものすごく嫌そうな顔でため息をついてやった。 「ごめんね、たまたま居合わせたばっかりに、 君にまで面倒かけることになっちゃって」 「いいのよ。私にも勉強になるしね」 保健委員長のお手並みをそばで見られるのだものと、 そう言って手当てを手伝うのは、 たまたま薬品調合について伊作に相談に来ていた 六年生のくのたまであった。 同学年であるため、彼らとも割と親しい娘である。 この娘に恋慕の情を抱いている者が多いことを、 今医務室を占領している六年生六人はよく知っている。 誰ひとりとしてこの娘を独占する権利を持ってはいないが、 他の誰かがこの娘にちょっかいを出そうとするのは なんだか気に食わないという、身勝手であった。 「火傷は残るのよ、仙蔵」 「気をつけてはいるのだがな」 「楽しそうに言わないで。反省してるように聞こえないわ」 そりゃあ反省してないからさと、伊作が横から口を挟んだ。 保健委員長にとっては毎度のことであるらしい。 熱心に己の腕を手当てしてくれている同年の娘を、 仙蔵は至近距離からまじまじと見つめた。 この娘を落とすのは相当な難問という忍たまたちの噂だ。 何度となく男達から想いを告げられているはずだが、 すべて躊躇いなく断ってしまうという潔さ。 男に興味がないのではないかとすら言われているが、 それが本当なら男達には望ましいことではないから、 その話はあまり大っぴらに囁かれなくなった。 もうひとつ、卒業を控えた学年になって 初めて知ったことだったが、この娘は卒業後の進路を 家業を継ぐことと早くから決めていたらしく、 プロのくの一を目指すものとは違う授業を受けている。 (ならばもしや、単に経験がないだけか……?) 試す価値はありそうかと仙蔵は思った。 口元でにやと笑った仙蔵に文次郎がまず気がついた。 仙蔵はお構いなしで、怪我を負わなかったほうの手で 目の前の少女の顔を上げさせ、唐突に唇を合わせた。 周りの友人達五人があっという間に石になる。 彼らに構わず仙蔵は考えた。 さて、どう出るか、こいつ。 離れると、彼女はさすがに少し驚いた顔をしていた。 けれど、それだけだった。 「仙蔵。悪ふざけはだめよ。 口付けなんてされても誤魔化されない」 「そうか。わかった。脅かした詫びだ。 先三日ほどは大人しくしていると約束しよう」 「三日! 私との口付けは三日分程度の代償なの!」 憤慨する彼女を前に、仙蔵は可笑しそうにくすくすと笑った。 「お前、くの一にならないというのは惜しまれることだ。 ああ勿体ない本当に勿体ない。 もしやすると男など一口も知らんかと思った」 「嫌だ、まさか」 それこそ心外だと言いたげに彼女は頬を膨らませた。 「私たちを誰だと思っているの。 確かにプロのくの一にはならないけれどね」 一拍おいて、彼女はふっと、実に愛らしい、 爛漫な笑みを浮かべて見せた。 「私たちは女なの──生まれて死ぬまで、女なのよ」 なんの害もない、天女の降臨かと思わされるような その満面の笑みで、そんなセリフをさらりと吐くから。 背筋にぞっと寒気が走るのを感じ、 彼らは声ひとつもたてることができなかった。 仙蔵は軽い気持ちでこの娘にちょっかいを出したことを、 今少し後悔していた。 言い訳
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■8月 31日/0時 ■9月 2日/2時、4時、11時、22時、23時 3日/9時、13時 4日/5時、16時 5日/3時、7時、15時、23時 拍手をくださいました皆様、ありがとうございます。 コメント機能はオフにしましたが、 一打に込めてくださったお気持ちには つくづくと感じ入るばかり。 遊んでくださってありがとうです。。 メール 2007年9月5日 21:38 Aさん どうもどうもこんばんは、のねむです。 いつもお声かけてくださってありがとうございます。 久しぶりに続きもの設定の食満くん更新でした。 間があくと気に入っていた設定でも 勝手を忘れているものだなぁとしみじみ思わされました。 まだ細々と続きますのでよければ見てやってください。 本編とも一応絡んだエピソードに育っていきます。。 あと企画ページへのリンクなんですが、 一言先におしらせ申し上げるつもりだったんですが できずじまいですみません。 ウチごときがリンクさせていただいたところで 大したアクセスアップにもならんはずですが; ぜひ楽しんで編集していただきたいなと! 思います。 祭の準備が実は一番楽しいかもしれないじゃないですか? もちろん参加者さん方が腕によりをかけた作品で 本祭を盛り上げるであろうことは言うまでもなく。 無理のない程度に、ぜひ頑張ってください。 今日ちょっとリンク場所移動しましたが; 名前変換小説目当てじゃなくウチに来た人をも 射程距離に取り込めという万一感満載の考えにより。。 貴方様もどうぞお身体にお気をつけて、 楽しみが多い季節ですから、 お元気でお過ごしくださいますよう。 機会がいただけますなら、またぜひお話しいたしましょう。 ありがとうございました! すごいなぁと思ったのは、右側の投票あるじゃないすか、 あれ今ぶっちぎりで食満くんトップで。。 なんか人気のあるキャラクタというよりも、 ぺぺろんで支持を得ている人という感が強い結果です。 たぶんぺぺろんのデビュー頃の看板に近かったのが 食満くん続きものだったのだろうと推測。 久しぶりに続きものと同じ設定でシリーズ展開してみたら 拍手をドンパチ鳴らしていただけてびっくりです。 数の問題じゃないんですけど「片恋の花」完結のときより 反応の幅が大きいです。 ぺぺろんに求められているらしいものがわかってきた気が。
なんだか連日書けました。
でも意外意外言い過ぎたのがあかん もう少し日本語を選べるようになりたいものです。 富松くんを初めて書きました。 ちょっと大人しすぎたか…… 自分の年齢(今月で23)ゆえか、今の時点では 五年生以下はどうも恋愛対象にはなりません; 三年生は結構好きなんですが…… 今回もせめて200行で終わるべと思って 軽い気持ちで打ち始めたらちょっきり400行で終わった。 嫉妬編よりましだったか…… 念のため、次の「迷い」は雷蔵にかかる詞ではありません。
「タカ丸さぁん……今のはまずかったッスよ……」
「えぇ、なにが?」 天然で聞き返してくる忍者初心者の先輩に、 らんきりしんはしょうがないなぁと言いたげに 目を見交わした。 「ああ、ほら、食満先輩出て行っちゃった」 「潮江先輩がすごい居心地悪そうにしてる……」 「?? なんのこと?」 あのねぇ、と三人は困った顔でタカ丸に教えてくれた。 さっきタカ丸さんと一緒に食堂へ来たのは、 くの一教室にたったひとりだけ六年間生き残った 最上級生の先輩なんだ。 用具委員長の食満先輩はその人のことを ずうっと大事に思っていたんだけど、 つい最近になってやっと両思いになれたらしい。 「えぇ、それって、やばいじゃん」 「気付くの遅いよ、タカ丸さん!」 「そっかぁ……俺、先輩の彼氏の前で、 髪がどうこうって言っちゃったんだぁ……」 そりゃあ、食満先輩も気分を害するわけだ。 「六年生を敵に回したくはないよ」 「そりゃあ誰だって嫌だよ! プロに近いくらいの実力者だよ、六年生なんていったら」 「うう、俺、まだ死にたくないし」 くの一たちの髪を結ってあげるのも、 ちょっと考えたほうがいいのかもしれないなぁ。 タカ丸はしょんぼり呟いた。 そのうち学園中の男を敵に回すなんてことになったら おっかなくてやってられないよ。 「しかも、今日もめちゃくちゃ美人だよ、なんてさ」 信じられないねと言われ、タカ丸はまた首を傾げた。 「なんで……? それ言っちゃ悪い?」 「そりゃあ、そうでしょ!」 言いたくても恥ずかしくてなかなか言えない褒め言葉を、 よりにもよって自分の目の前で 他の男がさらっと口にしたりしたら、さぁ! 男なら誰だってむかっ腹が立つって! それに先輩がにっこりありがとうなんて返すから尚更さー。 でもあの先輩はそういう人なんだけどさー。 食堂を出ていってしまった恋人を追いかけるくの一を 見送りながら、タカ丸は仲のいい二人の間を 掻き乱してしまったらしいことを素直に申し訳なく思った。 そして、一年生ながら人の関係をよく見ている彼らを ちょっと見直してしまったのだった。 言い訳 |
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