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見合いの席にお茶を出すことは、
話のお茶を濁すという意味に転じるとも考えられるため
よしとされない というのが本当のところです。
この話は本人同士に内緒の席だったので、
特別に桜湯なんか用意させるような不自然なことは
しなかったという裏設定があります。

あはれともいふべき人は思ほえで
 身のいたづらになりぬべきかな

 あなたにまで冷たくつれなくされてしまって、
 これでもう私を想い悲しんでくれる人など思い当たりません。
 私はこのむなしいままで死んでいくのでしょうね。(謙徳公)
15歳きり丸が数行独白し、
そのあとに本文が始まるという形式で進みます。
ときどき部外者達の画策が紛れ込み、
その際に形式も少ぉし乱れます。
ヒロインの想い人が誰であるか、きり丸をやきもきさせて
楽しもうという趣向ではございません。
過去の男にやすやす花を手折られるような甘ちゃんでは、
成長きり丸はないのです。
続き物の序章は物語導入、傾向と謎の提示の役割。
菜の花と「病めるは昼の月」で、
おおよそのイメージはつかめるという方もいらっしゃると予想。
小学生時代に教科書で習いましたのです。
いさっくんを特別扱い気味に書いてしまうのは、
純粋にヒロインに恋していたのは彼ひとりであるからです。
ギャラリィ陣は己の目で見たことと噂とを知っているのみで、
それが真実であるわけではないのです。
元ネタがありますが知っている人はいないと思うのです。
ヒロイン以外の名無しの登場人物が大事なポジションに
着いているということが割とあったり無かったり。
結果的にヒロインの出番が少なくもなります。
でもお話としてどうよと思ったとき、
自分なりにGOサインが出せるものならば、
あんまり躊躇うことなくそれでも出してしまいます。

全体的にもの悲しい感じ、というキャッチを地で行く短編。
なんでこれが小平太だったのかが全然わからんのです。
納得ずくで手を離す恋という結末は
のねむの得手というか、パターンです。
別ジャンル夢サイトで大変御好評いただいた作品と
ものそい似た傾向の話になってしもたのです。
フェイドアウトの印象まで酷似しているとなると
自分の好みもある程度おさだまりやねんなと
思わずにいられない。。
 
プロフィール
HN:
のねむ
性別:
女性
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