脈絡なくがらっと違う文面に変えてみるのが楽しい。
ヘムヘムはちょっとふざけすぎた気もしないでもないけれど。 主観を省いて周りの印象をいろいろ提示しておきたかったので 証言形式はちょうどよかったように思います。 「ヒロイン男装気味」の概要はここで悟られても構わないもので、 単なる物語の前提です。 ヒロインは物語全体としてはあくまで女性で、 六年生たちにもそう接してもらうつもりではいます。 一年経てば気持ちも整理がついたことでしょうと。
らんたろジャンルでの人気者は土井先生なのでしょうが、
この話においては彼に横恋慕の気配は皆無です。 大人なのか、根っから教育者なのか? それともこの話の外に彼のヒロインがちゃんといるのか。 恋すてふ我名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか 私が恋に落ちたという噂は あっと言う間に人々のあいだに広まってしまった。 誰にも知れぬようにと、ひそやかに心の奥底でばかり あの人を想っていたというのに。(壬生忠見)
ヒロインの過去編、ていうのは本当はあまり書きたくない。
いろいろな意味で話の山のひとつなのだろうと思いはすれど、 だからといってこの山を越えたところに 物語として大切な局面があるわけではなく。 だだ流しにいちゃつくだけの話になるしか末のないこの話は この時点で少し失敗気味と言える。 なげけとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな まるで泣き嘆けばよいと言わんばかりと、 月が私に物思いをさせているのでしょうか、いいえ、 そうではなくこれは恋の想いのため。 なのにまるで月がさせているかのように、 流れる涙を月のせいにしてしまったりして。(西行法師)
なにかとわざとらしい章。
あっちもこっちもあんまり気に入らない…… 今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな すぐに行くよと言ったあなたの言葉を信じ毎晩待っていたのに、 あなたは来てはくれなかった。 そうこうするうちに九月(長月=長い月)の月の出を 待つことになってしまったではありませんか。(素性法師)
この時代の傘のビジュアルなんてわかりゃしません。
天つ風雲のかよひ路ふきとぢよ乙女の姿しばしとどめむ 空をゆく風よ、願わくば天地を往来する天女達の通り道を 遮り吹き閉じんことを。 その美しい綾姿を、もう少しこの地に、 我がそばに留めておきたいとわがままを願うのだ。(僧正遍昭) |
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