休校日に帰宅したときは、
ごくまれにではあるが、 朝に寝坊をしてもいいことにしている。 今日はそういう日ということに決めた。 だからいま、起きあがらずに とろとろと微睡むことを楽しんでいる。 楽しんでいる、というのはつまり、 意識はしっかり覚醒しているということで、 寝坊でもなんでもないのだが。 町にもまだ目覚めの気配はない。 家の内も外も皆眠っている。 太陽だけが起き出して、朝だ朝だとあたりを照らす。 しっかり者で働き者の妻は必ず・町より早く目を覚ます。 起きあがると、隣で眠る夫を気遣い、 そっと布団を抜け出して、朝餉の支度に取りかかる。 炉に火が入り空気があたたまり、 野菜を刻む音やら水を汲む音やらが聞こえ…… かと思えばいつの間にか本人の気配は家の外にあって・ 甲斐甲斐しくあたりを掃き清めたりしている。 雑多な生活の音を、ゆるゆる眠ったり起きたりを 繰り返している脳裏に聞くのは心地よい。 「文次郎様、まだ眠っていらっしゃるのですか」 もう朝餉ができあがります、と言う妻の声は それでも少々遠慮がちだ。 仕事で疲れて帰ってきたのだから、 たまの休みくらいはのんびりとさせてやりたいと、 そんなことを思っているらしい。 もう少しその声を聞いていたいと、夫は起きぬ振りをする。 妻はもしかすると、そんなことに気づいていながら、 仕方のないひとね、などと呟いているのかもしれない。 そっと寝間へ入ってきて夫の肩に布団をかけ直してやり、 思いやるようにぽんとそのうえを撫でていったり、 髪を撫でていったりする。 それは親が子どもにするようなやさしげな仕草で、 とうに大人と呼べる年を数えた夫も 幼いいつかの思い出を脳裏に反芻したりする。 疑いようもなく愛されていたあのころ、は、 もうすでに遠い昔の記憶となってしまった。 口に出して言ったりなどしないが、 そんなおぼろげな愛を妻のゆび先に感じてみたくて、 夫は今日も妻の呼びかけを耳にしても 寝た振りをして目を瞑る。 奥様編
……あ、いっこ前の記事の絵、
長次の顔の傷も忘れてる。アイヤー。 第一段はこちら、答え合わせはこっち なかなかメールのお返事作業が進まなくて; いい加減お返事最優先ということでそれまで 文章書くのもストップしています。 更新がなかなかできないのもそれはそれで申し訳ないので お暇つぶしにブログで出題。 前回は平安時代のパロディでしたが 今回は現代版のパロディです。 あなたのヒーローで御想像ください、と 一応申し上げてみますが、 私自身はものすごく珍しく四年生で考えていました。 しかも滝夜叉丸でした。 四年生でいちばん恋に落としづらそうなやつは誰だ、 と思ったときに綾部と滝が難しそうで…… とくに滝が難しそうで。 でも滝だなーと思って彼のつもりで書くと “あなたのヒーロー”が当てはまらない振る舞いも でてくるだろうと思うとやはり・ とても標準的な人物として書かざるを得ない。 ではいっちょ行ってみましょー。 おるすばん教材第二段
こういう妄想ならあったよ、ということで、
出してみます。 『夢醒めやらぬ』へ一票をくださいました方へ。 お心をお寄せくださいましてありがとうございます。 捧げものがえろい話とかひどくてすみません。 すごくすごくお若い方だったらどうしようorz あと『世界の終わりに君とふたりで』が お嫌いだったら面白くない話ですorz あ、あと、まさかの(なんです) 雨シリーズに清き一票をくださいました方、 ありがとうございます! 世界を敵に回しても、もまさかのです(殴 ブログで話題に触れたのが ご投票いただく前でしたもので、 お礼を申し上げられなくてすみませんでした。 ※続きのリンクから小話をご覧いただけますが、 ヒロインの名前が変換になっておりません。 デフォルト名高槻透子(たかつき・とおこ)を そのまま使用しています。 あと宵ヒロインが出てきますorz ご注意ください。 ちょっと(いやたぶんけっこう)えろい話
本当はハチ月のうちにやっておきたかった、小話。
話というほどの転がり方はしていません。 現代版の五年生、一応竹谷が目立つかな、です。 五年生の雰囲気をつかむ練習でした。 ヒロインのお名前はデフォルト名の 「高槻透子(たかつき・とおこ)」をまた使っています。 かみせんの「夏のかけら」という曲を思い出します…… ひらがなで書くとおせんべいみたい。 夏の失踪(現代版
※朝に打って 眠くなって中断して
夜戻ってまいりました な 日記 です おはようございます。 六時半です。 早起きではありません、徹夜明けです。 今ちょっと・寝ようかどうか迷っています。 このあいだ戦国武将の奥方さまのどなたかで、 生涯で三度の政略結婚を余儀なくされた人がいて云々 という話を耳にしまして。 心当たりを調べたのですが誰なのかはわかりませんでした。 これを忍に置き換えたら面白くなるかなと思って 考えたねたを放り投げていきます。 なぜかしら・こういう妄想の相手は まず文次郎になりがちです。 うごかしやすい、と思ってしまうようで。 ヒロインのお名前は デフォルト名の「高槻透子(たかつき・とおこ)」を 使わせていただきます、ごめんなさい。 ヒロインが超絶美人というのは ぺぺろんの基本設定です、ごめんなさい。 美女美少女がすきなんです、ごめんなさい。 例によって専門知識などは皆無です。 時代考証などの努力もしておりません、 雰囲気でお楽しみいただければさいわいです。 あ でも部分的にちょっとえっちい雰囲気です 初夜の寝所が舞台なので ……でも一回だけやってみたいのだ 美人とは言えないヒロイン、のおはなしを。 彼らがべたぼれてくれる要素の中に 「美人」という条件を入れられないという高難度。 それだけで閲覧者さんのご支持をいただける率が どこんと下がる気もいたします。 チャレンジですねぇ(笑 戦国パラレルvs文次郎 |
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