やっとの帰還でした。
なんと申しますか・この話から いろいろなものを解禁することにしました。 また、構想はあったのに書かずに終わった話の要素を すごく不親切にチラ見せしたりもしております。 多いので、それらの詳細は続きにたたみます。
……自分の書くものは小説の域に達してないなと 思わされました自分で。 あーあー
解禁の詳細 出てきた順番に。
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■「宵のみぞ知る」ヒロインにセリフ この話まではかぎ括弧で括ったセリフは 書かないことにしてました、 彼女はこの話のヒロインではないので。 でも最後にまあいいかということにしました。 苦手な方には申しわけございません。 このふたりのヒロインには同年の女友達がいないので、 仲良くしてあげたくなったわけなのですセルフで。
■田村三木ヱ門の登場について 彼が卒業後に佐武村に就職しているという、 最近あちこちでお見かけする想像に、 私もそうだったらいいなと夢を見ました。 また、この話ばっかりで恐縮ですが、 「宵のみぞ知る」の番外で亡くなるくのたまと 恋仲だった四年生忍たま、が三木ヱ門という説があります。 ひどい役どころですし断言するものではありませんが、 その説を採用して彼の登場シーンをつくりました。 書かなかった類話に性別も学年も委員会も無差別の 格闘大会の話があり、宵ヒロインと三木ヱ門が対戦しました。 このときヒロインは、髪を結ってチリチリ音のする簪を挿し、 亡くなったくのたまの仕草を演じてみせるという 卑怯極まりない戦法で三木ヱ門と剣で戦って負ける、 という結果を用意していました。 それでこのふたりの仲はなんとなく剣呑です。 ほか、三木ヱ門だけが文次郎の態度を言い当てたという、 なにとはなしの信頼関係を書いてみて ひとりでにこにこしておりました。
■団蔵の「誰か」の話 成長団蔵のおはなしを考えていたことがありました。 村に結婚の約束をした女の子(ヒロイン)がいる、という。 それは彼の知らないところで大昔に結ばれた約束なので 団蔵は反発したがり、ヒロインの自意識の低さに怒って もっと自分の意志をはっきりさせろと難題を押し付けた結果、 ヒロインが「団蔵のことが好き」という自意識を はっきりさせちゃってアワワ というおはなしでした。 結末までは考えていませんでしたが、 ここで書いてみた感じだとうまくいっている様子です。 きり丸はときどき団蔵のとこにアルバイトに行っていて、 事情を知っていました。
■しんべヱとおにぎりとおシゲちゃん おにぎりの描写っていうのを、 「夢醒めやらぬ」の五話でやっていましたので、 そこを意識しつつ書きました。 おシゲちゃんの成長版ってあまり見ないなと思って 楽しくなって書きましたが、彼女は何年生なのでしょうか。
■土井先生は練り物が苦手 定番ねたを書いておいてみたかったのでした。
■「運命というものを信じていらっしゃる?」 ■「重力でもかかってるんじゃないのか、お前の声には」 推定四名様にしかわからないちょっとした暗号。 「運命を信じるか」という同じ問いを向けて、 さまざまなキャラクタが違う答えを出すということに、 楽しみを見出していたりします。 「あなたは運命というものを信じていらっしゃいますか。」 私は割と信じるタチです。
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こんなところでしょうか。 本編だけ読んでいても答え合わせのないねたが多いので ちょっと不親切ですが; こういう裏事情でした。
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