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……あ、いっこ前の記事の絵、
長次の顔の傷も忘れてる。アイヤー。

第一段はこちら答え合わせはこっち

なかなかメールのお返事作業が進まなくて;
いい加減お返事最優先ということでそれまで
文章書くのもストップしています。
更新がなかなかできないのもそれはそれで申し訳ないので
お暇つぶしにブログで出題。

前回は平安時代のパロディでしたが
今回は現代版のパロディです。
あなたのヒーローで御想像ください、と
一応申し上げてみますが、
私自身はものすごく珍しく四年生で考えていました。
しかも滝夜叉丸でした。
四年生でいちばん恋に落としづらそうなやつは誰だ、
と思ったときに綾部と滝が難しそうで……
とくに滝が難しそうで。

でも滝だなーと思って彼のつもりで書くと
“あなたのヒーロー”が当てはまらない振る舞いも
でてくるだろうと思うとやはり・
とても標準的な人物として書かざるを得ない。

ではいっちょ行ってみましょー。




■現代版パラレル妄想物語
 ※彼らもヒロインも学生でクラスメイト同士です
 ※学生、と書きますがなんとなく高校生のイメージ
  中学生でもいいかも? そこはおまかせにて

 * * *

彼(あなたのヒーローでご想像ください)は
ごく普通の男子学生です。
仲のいい友人たちと当たり前の日常を
おもしろおかしく過ごしています。

しかし、不足なく満ち足りた日々だと
誰も疑いを持たないような
青春真っ只中の彼の胸のうちを、
最近わずかに引っ掻いていく思いがあります。
特別なできごとがあったわけでもないのに、
なんだかクラスの女の子のひとり(ヒロインです)を
やたらと目で追ってしまう自分に気がついたのです。

自覚してから改めて彼女のことを見つめ直しても、
特に飛び抜けて・目立っている人物だとは
彼には思えませんでした。
それでも彼女を目で追ううちに、
どの授業も机に伏して寝ていたりすることがなくて
熱心だなあえらいなあだとか、
たまに教科書に隠して文庫本を読んでいたりするのが
意外で面白かったなあだとか、
それがまた時代小説のチャンバラもので
目を丸くしてしまっただとか、
うん、笑顔が眩しいっていうのはこのことか、
などと納得してしまったりだとか、
彼女に対するいきいきとした印象は
彼の内につもってゆくばかりです。

特に彼女について強烈に記憶に残るものと言えば、
ショッキング・ピンクの携帯電話でした
(何色でもいいんですが……お好きな色でどうぞ)。
彼女の持ち物の中でその色だけがやけにビビッドで、
彼女のいる風景の中で妙に目立ち・
視界に飛び込んできやすい存在でした。
ぶら下げられた可愛らしいストラップも
彼女らしいなあと思えるようなもので、
なるほど、携帯電話とは持ち主の分身のような
ものかもしれないと、
彼は自分の携帯電話も見比べながら考えました。

ふと、

彼は思いました、
自分は彼女のことを好きなのだろうかと。
それはそうだ、これはもちろん好意だろう、
けれどこの好意とは恋心なのだろうか、と。
考えてみても途中でもやもやと混濁してしまって、
彼は何度となくその思考を放り出しました。
考えが追いつかないうちに感情だけが先に立ち、
彼はますます彼女のことばかり
目で追うようになってしまいます。

一方の彼女が彼の視線に気づいた気配はありません。
彼女は彼女で青春時代を謳歌している様子です。
いつも一緒の仲良しの友達がいて、
休み時間ごとに集まってはキャッキャウフフと
楽しげな笑い声を立てるもので、
彼は目どころか耳までも彼女に奪われた状態で
どこか落ち着かない思いがします。
そんな不安定な心地で続いていく日々を、
しかし彼は苦痛だとは思いませんでした。
彼女を見つめて、その声を聞いて、
なんだか自分も楽しい思いがしたり・
逆に胸がつきつき刺されているような思いがしたり、
彼女からもたらされる自分の感情の動きは
彼にとって新鮮で興味深いものでした。
恋なのかもしれない、と思いながら、
それを肯定せずにぼんやりぼんやりと、
彼は日々を過ごしていました。

ある日、家庭調査かなにかだといって
生徒たちにプリントが配られました。
住所や電話番号といった連絡先や家族構成などを
書き込むプリントです。
その中に、生徒自身の携帯電話の情報を
記入する欄がありました。
彼は何気なくそこに自分の携帯電話の番号と
メールアドレスとを書き込みます。

昼休み、たまたま先生にプリント集めを
押し付けられた友人に彼はプリントを提出します。
ところで、彼の友人はこのところの彼の視線の行く先を
端から見ていてよくよく知っていました。
友人は彼の耳元にこそっと囁きます。

彼女の携帯の番号とアドレスがこれでわかるぞ、と。

クラスメイト全員の個人情報が
この友人の手の中に集まるわけです。
彼は思ってもいなかった可能性を提示されて
目を白黒、言葉を失います。
呆然としたままの彼の横に彼女がやってきて、
はい、これ、と友人にプリントを提出します。
いままさに、
彼の目の前で彼女の連絡先が手に入ったのです。
どうする、とニヤニヤ笑いながら友人は言って、
彼女のプリントを思わせぶりに
ひらひらとさせて見せました。
プリントに透ける彼女の文字に目を奪われながら、
彼はただ混乱した頭の中をどうすることもできず、
黙って突っ立っていることしかできません。
友人はまた言います。
なんなら自分がやってやろうか? 携帯を貸せよ。

彼は咄嗟に、それを断りました。
断られるとは微塵も思っていなかったらしく、
友人は驚いています。
彼自身も口を突いて出た断りの文句の、
その根拠をすぐに自分の内には見出せなくて、
しばしおろおろとします。
思考が落ち着いてから彼は言い訳をしました。

つまり、
こういうふうに知りたいとは思わないのだと。
かげでこそこそと、彼女の知らないところで。
後ろめたいし、
彼女に対して失礼で、不誠実ではないかと。
堂々と連絡などできたものではないと。
実際に彼女の連絡先を知ったとして、
用事もないのに連絡する度胸がわくかどうかは
また別として。

それはなんというか、きれいごとというか、
別にいいじゃないかと友人は言いますが、
彼は頑なに友人のすすめを辞退しました。
彼の携帯電話に、
だから彼女の居場所はまだありません。
その逆もまた。

 * * *

はい、ここで、クエスチョン。です。
このあとの展開を、
彼女の連絡先を知ることができる、
彼女も彼の連絡先を携帯電話に登録してくれる、
というものにしたいのですが、
あなたならどういう経緯を考えますか。

いわゆる起承転結のどれに当たるかは
私は自分のプロットでは
いつもよくわかってないのですけども、
こういう節目の展開の部分でその人の個性が
発揮されるのではないかなと思うわけです。

自分的にNGとしたのは、
皆様の思考の妨げになったら嫌なので反転しますが、
なんらかのきっかけがあって、彼女のほうから
なぁに、いいよ、交換しよう、
と言ってくれる展開でした。
この場合の主人公は“彼”ですけれども、
主人公って受け身すぎるとあかんのですよね。
主人公は突っ立っていただけなのに
展開のすべてが向こうからやって来て
起承転結全部世話してくれたぁヤッホーイ、
じゃあなにが面白い話だったのかわからない気が。
彼がなにか行動を起こす、という条件を付加して
さてどうしようかな、というところでした。


ついでに私もこの先はまだ考えていないので、
メールを全部返信し終えた頃までに考えて
後日ブログに答え合わせをしにまいります。
多くの方が想像する展開の斜め上をいけるかどうかが
腕の見せ所! いや、腕ないし!
ある程度でご容赦ください orz

うーん滝か……うーん……
意外なキャスティングで考えるのも楽しいです。
主人公が仙様で、彼をからかう友人が文次郎とか、
いつもと逆そうな組み合わせも楽しい。
「彼女に対して失礼で不誠実だからやめとく」と
言ってしまう小平太だとか。
六年生はやりやすいです、慣れでしょうか。
五年生でもいけるかな? うん、いけそう。
五年生はどういうエピソードでもこなせそう、
さすが優秀揃いの学年です。
三年生くらいまでいけそうかな?
今回設定年齢若いしえろくないからな……(殴

おもしろそうな展開を思いついたら
教えてください(笑
拍手でもメールでもぜひ耳打ちを!
図々しい!!(殴

ではではおそまついたしました!
 
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のねむ
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