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「委員長」

「近いです」

「なんか一言くらい仰ったら如何」

「声も出ないほど緊張しなくても結構よ」

「あなたがどうしたいと思っているのか私わかっているし」

「抵抗するつもりもないから」

「委員長」

彼は躊躇っているわけではなさそうだった。
授業や実習でも大体決心は早いほうだと聞いている。
思い込んだら意見を変えないところもある。
でもあなたの気をそらすセリフを私は心得ている。

「黒木くん」

「……なに」

「……一年生が見てる」

「……!」

もうすぐ唇が触れそうになっていたのに、
彼は慌てて離れた。
表向き、恋人同士であることは知れ渡っていても、
わざとらしくそう振る舞おうとはしないあなただから、
本当は思いきった行動に出てくれたこと、
ちょっと嬉しかったのだけど。

「続きはあとで。ね」

「……うん」

名残惜しそうに彼はそっぽを向いた。
その頬がちょっと赤い。
本当に好かれているの、あの態度で、と聞かれるたび、
私、ちょっと苦しい思いをしているの。
よかった。
思ったより、愛されているようで。






黒木庄左ヱ門、と票をもらったので……
年齢操作ですよね、は組の名前が出ると。
委員長!
練習にはちょうどいいです、ブログ記事。

今日は本当は六年団蔵を考えていました。
でも続きものになってしまうorz またか
加藤村に未来の嫁さんがいるんだ。
団蔵はその子をどうも好きになれなくて困るんだ。
その子は団蔵に好かれるために一生懸命頑張るんだ。
団蔵はそれがまた気に食わなくて困るんだ。
困るのは、彼が優しいからだ。
お前なんか嫌いだから別の男のとこへ行けと、
潔く言えないから。
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