忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

しかし人の里の話から始まる。
今回は三・四話同時公開です。
ひとつ下の記事に三があります。

相手は文次郎で、
キャラは文次郎しか出てこない……はずが、
人の里のほうに他の六年生達を
発見してしまったよずがーんという今日の脳内。
とても脇役ですが
彼らが悲劇の発端になってしまう、かもしれない。
悪役ではありませんが。
漠然と、鬼の人たちに近い意識でいるのが
文次郎とヒロインで、
鬼の人たちを差別する人たちに近い立ち位置に
迷いながらもあるのが他の六年生達。
という感じになるように仕向けていきます。

 * * *

注意事項
・相手は文次郎です
 他の六年生達もとても脇役で出てきます
 名前はいまのとこ出ていません
 「子どもら」とひと括りです
・日本昔話みたいな感じのパラレル設定です
 「むかーし、昔、あるところに」くらいの山村のイメージ
・「鬼」という人間じゃない生き物が出てきます
・子ども時代から始まって十七・八歳くらいで終わる話です
・話の最後でヒロインが命を落とします
・結婚、妊娠、出産ねたが出てきます
・名前変換ができません
 ヒロインのデフォルト名「高槻透子たかつき・とおこ)」
 をそのまま採用します
・基本はぺぺろん的にとても暗いです




鬼の里の話/四
日記のない夜は大抵、
なんか新しいものを書いている。
というわけで……

 * * *

注意事項
・相手は文次郎です
・日本昔話みたいな感じのパラレル設定です
 「むかーし、昔、あるところに」くらいの山村のイメージ
・「鬼」という人間じゃない生き物が出てきます
・子ども時代から始まって十七・八歳くらいで終わる話です
・話の最後でヒロインが命を落とします
・結婚、妊娠、出産ねたが出てきます
・名前変換ができません
 ヒロインのデフォルト名「高槻透子たかつき・とおこ)」
 をそのまま採用します
・基本はぺぺろん的にとても暗いです




鬼の里の話/三
多くの方がどん引きだろうと思いつつ続き。
どこがダイジェスト版なのかというと
エピソードをがっつり絞ってるところが、です。
かなり端折っておりますが
文章自体には端折りがない……ので、
相変わらず長いです。
今回想像以上に長……っくなりました orz

子ども時代の文次郎は単に
やんちゃないたずらっ子、というかんじ。
そのうち恋に悩むようになる(殴

 * * *

注意事項
・相手は文次郎で キャラは文次郎しか出てきません
 他の人にはあまり似合わない役でした……?
・日本昔話みたいな感じのパラレル設定です
 「むかーし、昔、あるところに」くらいの山村のイメージ
・「鬼」という人間じゃない生き物が出てきます
・子ども時代から始まって十七・八歳くらいで終わる話です
・話の最後でヒロインが命を落とします
・結婚、妊娠、出産ねたが出てきます
・名前変換ができません
 ヒロインのデフォルト名「高槻透子たかつき・とおこ)」
 をそのまま採用します
・基本はぺぺろん的にとても暗いです

今回は少しグロテスクかもしれません

では続きからどうぞ




鬼の里の話/二
ずっと以前から頭の中で育ててはいたのだけれども
書いていなかった話、を、
がっつりと文章に練っていくと
絶対完結間に合わないので(またか
ブログでダイジェスト版でいいんじゃないかと
それでも間に合うのかどうかちょっと微妙

閉鎖すると言いながら
なにを次々新しいことを始めているのかと、
いいえ違うのです・
完結させることを目的としているのではなく・
頭の中にあるものを出し切るという意味で
完全燃焼を目指している、
閲覧者さんにとても迷惑な状態であるのです

でもブログだと名前変換ができない……
忍者ブログは相当融通がききまして
記事の中にインライン・フレームすらつくれるのですが
さすがに名前変換は……(笑

ではまあ 見切り発車(いいのか!

 * * *

注意事項
・相手は文次郎で キャラは文次郎しか出てきません
 他の人にはあまり似合わない役でした……?
・日本昔話みたいな感じのパラレル設定です
 「むかーし、昔、あるところに」くらいの山村のイメージ
・「鬼」という人間じゃない生き物が出てきます
・子ども時代から始まって十七・八歳くらいで終わる話です
・話の最後でヒロインが命を落とします
・結婚、妊娠、出産ねたが出てきます
・名前変換ができません
 ヒロインのデフォルト名「高槻透子たかつき・とおこ)」
 をそのまま採用します
・基本はぺぺろん的にとても暗いです
 でもすき こういうのが

では続きからどうぞ




鬼の里の話/一
どうして俺にしたんだよ。

と、彼女の御夫君は問うたのです。

彼は一介の忍びの者。

そして、彼女は所謂、いいおうちのお嬢さんでした。

出逢いの当時、

彼女には両の手指にやっとおさまる数の縁談が

舞い込んでおりました。

くりくりとしたおおきな目に、屈託のない微笑みが、

殿方たちの気に入ったのです。

けれど彼女は一人前のように、

愛のない結婚なんてとそっぽを向いておりましたから、

数ある縁談のどれもこれもが、

遅々として進まないままであったのでした。

そのとき彼は、彼の仕事の用でもって、

彼女の家の屋根の上におりました。

彼女はうつくしい顔に似つかわしくない仏頂面で、

庭を向いて腰掛け、あまい言葉の綴られた、

恋文の数々を睨んでいたのです。

めんどくさ、と、傍らに無造作に置いたそれらを、

風があっという間に巻き上げていきました。

彼女は最初こそ、

ああ、やっちゃったわと思ったのですけれども、

どうせ気にもとめない男の恋文だものと、

諦め捨て置くのに躊躇もいたしませんでした。

あくびをひとつこぼし、部屋のほうへ向き直ったとき、

後ろから、おい、嬢さん、と、声がかかりました。

振り返った先の庭の、そこへ立っていたのが、

今の彼女の御夫君でした。

どうして俺にしたんだよ。

もっとほら、つまりアレだ、

金持ちだとか、身分があるとか、色男だとか、

いただろう、縁談の相手の中に。

どうして俺にしたんだよ。

彼は今更になって、そんなことを問うてきました。

うつくしいお嬢さんは、

今となっては彼の妻と呼ばれる身。

他のどの男にも許されなかった、

あぁんなことも、こぉんなことも、

今となっては彼の思うままであるというのに。

彼女はすこし、考える素振りを見せて、

だって、ねぇ、と答えました。

初めてお話ししたとき、そう、あの庭です、

あのときあなた、風にさらわれた恋文を、

ぜぇんぶ集めてくださいましたでしょ。

御夫君は頷きました。

大事だろうと思ったものだから。

それが理由か。

彼女はくびを横に振ります。

いいえ、あのね、覚えていらっしゃる、あのときあなた、

あの手紙のたばと一緒に、花を一輪くだすったのよ。

私、殿方に贈りものをいただいたのなんて、

あれが初めて。

そうか。

そりゃあ、きのどくだ。

あらまぁどうして。

変なことを気にする方ね。

彼女は不思議そうに御夫君を見やると、続けました。

あの恋文はね、ぜんぜん大事じゃなかったのですよ。

俺が拾ってやったのが無駄だったみたいじゃねえか。

ええ、そうなんです、ほんとはね。

御夫君は嫌そうな顔をしました。

彼女は気にせず続けます。

だって、ひどいのですよ。

胸焼けがしそうなあまい言葉がずらりと並んでいるの。

あんな恋文、書いたほうは虫歯になったに違いないわ。

でもねでもね、

あなたが拾って渡してくだすったあとで読み返したら、

まるであなたがそんな言葉を継いだかのように思われて、

そこまで聞くと、御夫君は口に含みかけていた茶を

ぶふっと吹き出しました。

それからね、煩わしいだけの恋文が、

なんだかおもしろくなっちゃったのです。

あなた御自身から

そんな言葉が聞けないかしらと思って、

それでしつこく追い回してくるようになったのか。

ええ、はい、そんなところ。

以前いたしませんでした、この話?

聞いてない。

あら、勘違い。

彼女は何も悪びれたところのないように、

くびを傾げました。

……ずっと合点がいかなかったんだ。

御夫君がぼそりと呟いたのを聞き届け、

おかしそうに微笑みます。

いいじゃあありませんか。

今は相思相愛ですもの。

ね、と言うと、御夫君はくびやら耳やら真っ赤にして、

彼女から目をそらしながらも、

ちいさく ああ と答えたのでした。






言い訳
 
プロフィール
HN:
のねむ
性別:
女性
ブログ内検索
OTHERS
Powered by 忍者ブログ
Templated by TABLE ENOCH
PR