ブログの小話として公開していた昔話風パラレルに
名前変換を仕込んでファイルに起こしてしまいました。 更新があまりにも遠いことが申し訳なくて; 苦肉の策とでもいうべき措置です。 新作ではないので面白みも半減しましょうけれども、 更新当時を御存知の方には 懐かしんでいただけたらいいなと思います。 展開はラストまで決まっていて、 その間で結婚・妊娠・出産・ヒロイン死亡まで 避けて通れないというあんまりなおはなしではありますが; 胸を張ってさあどうぞとはちょっと申し上げにくいです。 自分では好きな傾向、イコール いつものぺぺろんぽい話、 という感じです。 すみませんorz このおはなしは数度別方面への引用履歴があって、 それは著作権がどうのとか盗作がどうのというものでは 全然まったくございませんので、 見知っていらっしゃる方はご心配などなさいませんよう。 また、もとが創作用に考えていたおはなしなので 忍キャラに演じてもらうには少々の無理があります。 隅から隅までパラレル、と思っていただいて、 そのおつもりでご覧いただければ少しましかなと…… 抱えている用事が八月いっぱいまでかかってしまいますので、 更新はまた遠のいてしまいますが; 自分が待たれているものとうぬぼれるものではございませんが、 お越しいただいた方にせめても変化をお見せしたいがための ちょっとズルっこでした; ご容赦ください。
伊作は怒っている。
雑渡さんはのらくらしている。 ゲド戦記を見てぼんやり発想しただけで 物語というレベルにまで練り上がってはいない、 ただの会話。 * * * あなたはご自分の身体だとか、命だとかというものを、 粗末に考えすぎていらっしゃるのではありませんか。 そう思う? そう思わせるのです、あなたが。 任務のためなら命を捨てる、は本分ではないでしょう。 任務を果たすべく生き延びるのが忍でしょう。 仰せの通り。 まさか永遠なんてものを信じておいでだなどと 仰ったりはしますまいね、雑渡さん? まさかあなたが。 あなたのような人が。 そこを念押して言う理由を問いつめたいところだが、 まあ、空想上にならね、あってもいいのじゃない? 永遠とかなんとかもさ。 ご冗談を。 あなたは現実に目の前に起きていることしか、 その右の目でご覧になるすべてしか信じないでしょうに。 空想だなんて笑ってしまいますよ、 夢も見ないような人でしょうに。 夢くらい見るさ。 私も人の子だし? 永遠というものは。 人間の器にはおさまりきらない類のものです。 空想や夢ですら許容しきれないほど遠すぎるから、 永遠なんて名前をつけて理解したつもりになる くらいのことしか人間にはできないのでしょう。 あなたが人の子なら、 やはりあなたにも永遠なんてものは訪れはしません。 その命の限り。 その身体の限りのこと。 儚くなれば終わりです。 そうねぇ。 生きることは有限だろう。 死んだら永遠が手に入ると思う? 死んで永遠を手に入れる頃には、 なにもかもが己の意思に関わりなくなっているでしょう。 あなたは永遠を求めていらっしゃるのですか。 そういうつもりでもないのだけどねぇ。 ただなんとなく、これまでもこういう、 君に言わせれば無理無茶無謀の類を散々やらかしてきて、 それでもなんとなく、生きてきちゃってるのね。 全身こんなに焼け焦げてもほら私生きているわけで、 もうこれなんか一度死んだも同然の怪我だったのだよ、 そんなもの越えてまだ命があるという事実を 己自身が体現してしまっているとね、 もうなにやってもちょっとやそっとじゃ死なないって 思っちゃうわけ、わかる、この感じ? 油断かもしれないけれどねぇ。 いつかあなた自身のその在りようが、 きっとあなたを殺すでしょう。 そうね そうかもしれない。 では逆に聞くけれど伊作くん、 なんでしょう。 君のやっていることはいったい何? 君が気づかなければ、手を貸さなければ、助けなければ、 死んで永遠に触れただろう人間は大勢いるに違いあるまい、 それは君が永遠を否定するがゆえのことなの? 誰も死なせてやらないとか思ってやってるの? ねぇ生きることは有限で永遠ではないと言ったけれども、 生き長らえていくことは永遠に近づくことではないだろうか? そう思えば君は永遠というものを小馬鹿にしながら より多くの人を長らえさせようと努力していることにならないか? 人の生きる限り・ その身の上に永遠なんてものは来やしませんよ。 限られている内でより長く生きてやろうと藻掻くことが せいぜい人間の器におさまる程度の抵抗です。 ある分を全うしようとする。 よろしいじゃありませんか。 ……まったくもってよろしいね。 おや降参ですか。 お珍しい、あなたが言い負けることもあるのですね。 勝負をしていたつもりはないが 腑に落ちてしまったので これ以上君に突きかかる言葉は特に出そうにないよ。 そうですか。 折良く包帯も巻き終わりました。 うん ありがとう いい具合だ。 雑渡さん。 はい? あなたの命にも身体にも限りがあります。 相当の無理無茶を重ねても死なないとお思いかもしれない。 けれどその限りの境界線は 案外とすぐそばにあるのかもしれませんよ。 それをどうぞお忘れなく。 そこを踏み越えたあとの人間は僕は見向きしませんよ。 おや冷たいね。 骨くらい拾ってくれてもいいだろうに。 永遠になってしまった人間を おさめることがかなうほどの度量を、 僕は持ち合わせませんので。 * * * 小難しくなりました。 意味のあるようで意味のないような会話を延々、 応酬してみる伊作と雑渡さん。 恐らく彼らの感覚として、会話の中身に価値はない。 喉元に狙いを定めて刃を突きつけるような、 会話のスリルとテンポを楽しんでいる、あうんの呼吸。
せっかく土・日でお越しの方がたくさんいらっしゃるから
小話書いてみます。 さっき思いついたおはなし。 食満くんと『宵のみぞ知る』のヒロインで 変わりばえしなくてごめんなさい。 甘くなんかありませんごめんなさい。 殺伐夢がお得意のサイトでございます…… デフォルト名出さないように努めます。 恐いということ
七話目が推理パートのメイン部分とすると、
八話目はそれに基づいた探索パートと呼べます。 制服紛失事件はこれにてやっと解決です。 六話目で推理合戦に突入してから 半年以上経っての更新となってしまいました。 長すぎました、ごめんなさい…… ひとつ愉快な話をするなら、 食満くんの深緑色のパーカ。 おともだちと以前遊んだ現代版絵チャットの、 海水浴に出かけたら……というねたがもととなっています。 ヒロインたちの水着姿を正視できないキャラたちが 貸してくれるパーカが学年ごとの制服の色をしているよね、 という妄想があったのでした。 五年生なら深い青。 四年生なら紫のパーカです(笑 作品に直接は関係ないのですが、 たぶんあんまり見かけない単語遣いをしているのが 気にかかる方がきっといらっしゃいますよね。 パーカ、というか、パーカーだろうがよ!! みたいな。 なんでこう表記したいのかは自分でもよくわからないのですが、 なんとなく好きだから、という理由のみでしょう…… な 慣れてください…… さて 制服紛失事件編が八話目で幕となりまして、 九話目からは失踪事件の謎解きのほうに 少しずつ戻ってまいります。 宵ヒロインは以降ほとんど準レギュラー化して、 他にも創作キャラクタがどんどんと登場します。 思いつきで始まったおはなしですから、 実のところラストや落ちやが決まっておりません。 書きながら考える……という繰り返しです。 が、なんとなく、 おはなし全体の半分に手が届いたくらいかな、 という気がしております。 ただの勘ですが。 いかほどまで続いていくかは定かではありませんが、 お時間がありましたらばお付き合いをいただけますと さいわいです。 ……もともとこのおはなし、 以前の閉鎖頃に仲良くしていただいた方への “作品による私信”でした。 最近ご様子をうかがえないのですが、お元気かなあ。 暑い日が続いております、 皆様もお身体にお気をつけてお過ごしください。
間があいてしまいましたが、現代版推理ものもどき
『ネバーランドの子どもたち』七話・八話更新です。 今回更新の二話は制服紛失事件の推理パートですが、 深く絡んでいる大川学園高校の間取りを 言葉で説明する部分がとても多いので 読むのが結構うっとうしいと思われます、 申し訳もございません…… 一応、校内見取り図を制作中です。 仕上がったら添付しますのでお待ちください。 展開は推理をしながら、 食満くんと彼に片想いをしている女子生徒 (宵のみぞ知るヒロイン)のほうも少々追いつつ、 という不親切設計となりました。 こちらもなんとも申し訳ございません。 平等にその場に存在する登場人物が全部で八人と 混雑気味の章なのですが、 なかでもわりと影が薄いのがなんと メインヒロインとなってしまいました。 いくつ謝ればよいものだか、もうもう ひとまず今回の更新分で エピソードがひとつ区切りとなりますので、 後味は多少すっきりかな、と思われます。 続きの九話目も進んでおりますので、 すぐにお目にかけようとはなかなかまいりませんが、 お待ちいただければ嬉しいです。 ありがとうございます。 |
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