全二十四話にて無事の完結となりました。 ご覧くださいました皆様、 ヒロイン役での御出演、ありがとうございました。 設定も展開もヒロインにはつらいひどいものが 結構あったと思います。 ラストは私なりにハッピーエンドなのですが、 お楽しみいただけたものかどうか…… 大変お疲れさまでございました。
呆気ないくらいスラスラ書けてしまって なんだかなあと思っていたら、 感慨を己で深めすぎてしまったものか、 最後の数行で考え込んでプラマイゼロな状況に…… これが終わればサイトも終わりか、 と思うと手も止まりがちでした。
投票やメッセージなどでも 多くのお言葉を頂戴しまして、 本当にありがとうございました。 決して幸福なだけの恋物語ではありませんし、 正直なところ多くある続きもののうちのひとつとしか 思っていなかったお話でしたので、 こんなに続きを追っていただけるのはとても意外で、 また光栄な気持ちです。
このお話の更新をもって、 事実上ぺぺろんは更新停止・閉鎖状態となります。 少しずつサイト内外を整理していきますが、 もくじに付け加えましたとおり、 類話をふたつ用意するつもりでおります。 未来のお話ですから創作要素が かなり強く混じる番外ですが、 その後の文次郎とヒロインも幸福にしておりますと、 そういう便りのように御覧いただけたらいいなと、 思っております。
改めまして、 全二十四話という長編にお付き合いくださいました皆様、 どうもありがとうございました。 少しでもお楽しみいただけたとありましたらば、 報われます。 応援、ご声援、ご感想など多々のお声をいただけましたことも、 大変な励みでございました。 心からの感謝を申し上げます。
ぺぺろん のねむ拝。
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この花の一節(ひとよ)のうちに 百種(ももくさ)の言ぞ隠れるおほろかにすな たった一輪のちいさな花だけれど、 その内にはとどまることを知らぬあふれんばかりの 私の想いをすべて秘めてあるのです、 それを想ってどうか 素っ気なくうち捨てることはなさらないでください。
この花の一節のうちは百種の言待ちかねて折らえけらずや この花に込められたというあなたのお気持ちが、 その内にあふれるあまりにつもりつもって、 告げられるときを待てず耐えきれずに 折れてしまったのでしょうか。
※ものすごい意訳です というか 参考サイトさんの訳を更に読み替えました(殴 万葉集の恋の歌で、男性から女性に贈られた歌とその返歌。 「花」は桜だそうですが、連想ということで採用しました。 なんという美しい恋の告白でしょうか。
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